八尾市のほりい内科・整形外科クリニックでは、いぼ痔や切れ痔、肛門から出血などの診療を行います。診察は視診からスタートし、次に指診でイボや腫瘍などがないかを確認します。その後、肛門鏡を使って肛門内を観察いたします。当院では、内服・軟膏治療、膿瘍切開などを行い、外科的手術が必要な場合は、専門医療機関にご紹介します。
このようなお悩みございませんか?
- 便やトイレットペーパーに血がついている
- 排便時に痛みがある
- 便が黒い
- 便に粘液が混じっている
- 肛門にイボ、しこりがある
- 肛門に痒み、違和感がある
- 肛門から膿が出る
これらのお悩み・症状がある場合には、当院にご相談ください。大腸がんなどの重い病気が見つかることがあります。
洋式トイレが増え、便を観察する機会は減っています。ときどき、ご自身の便を確認されることをおすすめします。
痔の種類は大きく3種類
いぼ痔(内痔核・外痔核)
肛門と直腸の境目にできるいぼを「内痔核」、それよりも外側にできるものを「外痔核」と呼びます。
内痔核は、排便時のいきみ、長時間のデスクワークや車の運転などを原因として起こります。痛みはありませんが、排便時に出血が見られます。
一方で外痔核は、ゴルフのスイングの際など、瞬間的ないきみによって、血栓や血種となって生じます。内痔核とは異なり、皮膚に生じるイボですので、痛みを伴います。
内痔核の治療法
- ジオン注射
局所麻酔のみで、切開を伴わない手術です。ジオン注射の主成分を成す硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸が、痔核を硬くし、縮小させます。
ただし、内痔核が大きい場合、外痔核的な性質を有した内痔核の場合には、数年後に再発するリスクがあります。なお、妊娠中、授乳中の方は適応外となります。
- ゴム輪結紮法
イボの根元に、医療用のゴムをかけて血流を阻害し、1~2週間ほどかけて部分的に壊死させます。痛み、出血はほとんどありません。
ご高齢の方、手術に伴うリスクが高い方に有効ですが、イボの根元が残って数年後に再発する可能性もあります。
- 結紮切除術
内痔核を根元から切除する方法です。手術後の痛み、出血といったデメリットはありますが、内痔核の治療において、もっとも根治性の高い方法です。
外痔核の治療
- 血栓除去手術
血栓を伴う外痔核が大きいときには、この手術が必要になります。外痔核に切開を加え、中の血栓を除去します。
切れ痔(裂肛)
切れ痔(裂肛)は、急性期か慢性期かによって、治療法が異なります。
急性期の治療法
基本的には、お薬による治療となります。軟膏を塗布しながら、便通のコントロールに取り組みます。
慢性期の治療法
急性期の方法では治療が難しくなります。入院の上、肛門形成術という手術を受けることになります。
痔ろう(あな痔)
痔ろう(あな痔)とは、肛門腺のくぼみで感染を起こし、直腸と肛門のまわりに穴が開き膿を出す病気です。歯状線の分泌腺に下痢などをきっかけとして細菌が侵入することが原因となります。
肛門の周囲が腫れたり、痛んだり、発熱するなどの症状を伴います。また、下着が汚れるようになります。
治療法
- 切開開放法
痔ろうが浅い場合に適応となる手術です。痔ろうの膿の通り道を切り開き、切除します。切除部分が治癒するまでに1カ月ほどかかりますが、その間も排便や入浴を含めた日常生活をこれまで通り送っていただけます。
持続麻酔薬を使用するため、ほとんど痛みも感じません。
- 括約筋温存瘻孔切除術
括約筋を温存しながら、痔ろうの膿の通り道を切除します。
- 痔瘻結紮術(シートン法)および括約筋外瘻孔切除
痔ろうの膿の通り道に医療用のゴムを通し、ゴムが縮む力で括約筋の切断・修復を繰り返させます。ゴムが緩むと、再度締め直します。ゴムと一緒に穴が外側へと移動していくイメージです。
治療期間は、およそ2カ月から数カ月です。その間も、その間も排便や入浴を含めた日常生活をこれまで通り送っていただけます。
持続麻酔薬を使用するため、ほとんど痛みも感じません。